Museum SAN(ミュージアムSAN)といえば、ジェームズ・タレル館で有名な美術館。
でも、個人的に特に印象に残ったのは、韓国の抽象画家・ナム・クヮン(南寛)の作品でした。

ぱっと見た瞬間、
「漢字……?でも読めない?」
そんな不思議な感覚になった作品です。
漢字や記号のような雰囲気があるのに、抽象画にも見える。
いったい何の文字をヒントに作ったのだろう?
作者の気持ちを想像しながら眺める時間も、なんだか楽しかったです。
読ませるというより、“文字を形として見せる”ことに重きがあるように感じました。
書をやっている人間だからこそ受けた衝撃
書を長く続けてきた身としては、
「漢字をモチーフにしながら、こんな自由な表現ができるんだ!」
と、かなり衝撃を受けました。
よく見ると、動物にも見えるし、顔にも見える。
どこかユーモラスで、思わず見入ってしまいます。
私の中では、
“文字のゆるキャラ化”
という言葉がぴったりでした(笑)
「文字をどう見せるか」という視点
もちろん、これは書道そのものとは異なるアプローチ。
でも、「文字をどう見せるか」という視点では、とても大きな刺激を受けました。
もしこういう表現がもっと増えたら、「書」はもっと自由で、親しみやすいものになっていくのかもしれません。
今回のソウル研修では、
「書は読むもの」だけではなく、
“見るもの・感じるもの”でもある
ということを、改めて考えさせられました。
今後の作品制作にも、この感覚を少しずつ落とし込んでいきたいと思います。
