ソウルで見つけた“書”の世界②|文字のゆるキャラ?アート」

ソウルで見つけた“書”の世界②|文字のゆるキャラ?アート」

Museum SAN(ミュージアムSAN)といえば、ジェームズ・タレル館で有名な美術館。

でも、個人的に特に印象に残ったのは、韓国の抽象画家・ナム・クヮン(南寛)の作品でした。

ぱっと見た瞬間、

「漢字……?でも読めない?」

そんな不思議な感覚になった作品です。

漢字や記号のような雰囲気があるのに、抽象画にも見える。

いったい何の文字をヒントに作ったのだろう?

作者の気持ちを想像しながら眺める時間も、なんだか楽しかったです。

読ませるというより、“文字を形として見せる”ことに重きがあるように感じました。

書をやっている人間だからこそ受けた衝撃

書を長く続けてきた身としては、

「漢字をモチーフにしながら、こんな自由な表現ができるんだ!」

と、かなり衝撃を受けました。

よく見ると、動物にも見えるし、顔にも見える。

どこかユーモラスで、思わず見入ってしまいます。

私の中では、

“文字のゆるキャラ化”

という言葉がぴったりでした(笑)

「文字をどう見せるか」という視点

もちろん、これは書道そのものとは異なるアプローチ。

でも、「文字をどう見せるか」という視点では、とても大きな刺激を受けました。

もしこういう表現がもっと増えたら、「書」はもっと自由で、親しみやすいものになっていくのかもしれません。

今回のソウル研修では、

「書は読むもの」だけではなく、

“見るもの・感じるもの”でもある

ということを、改めて考えさせられました。

今後の作品制作にも、この感覚を少しずつ落とし込んでいきたいと思います。

書道の基本を大切にしながら独自の世界観でアレンジし
立体感や季節感、楽しさを表現